聴力が衰えない民族もいる!? 先進国ならでは【社会難聴】とは

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更新日:2015年12月28日

聴力が衰えない民族もいる!? 先進国ならでは【社会難聴】とは

難聴を訴えて耳鼻咽喉科を受診する人は、以前は60代以降の人がほとんどでしたが、近年、まだ聴力の低下には無縁だと思われる20~50代の人が多くなってきていると言います。

誰にでもある加齢による聴力の低下

加齢による聴力の低下は珍しいことではなく、多くの場合、50〜60代で聴こえ方に違和感を持ち始めると言います。この加齢に伴う聴こえにくさは、内耳蝸牛(かぎゅう)の感覚細胞や内耳から脳へと音を伝える神経経路、中枢神経系に障害が現れることなどが原因となって起こります。

聴力の低下は高音域から発生し、低下が進むにつれて会話音域、低音域へも広がります。最初は難聴の自覚がないことも多く、耳鳴りだけを感じる場合があります。

20~50代の人に増えている難聴

難聴を訴えて耳鼻咽喉科を受診する人は、以前は60代以降の人がほとんどでしたが、近年、まだ聴力の低下には無縁だと思われる20~50代の人が多くなってきていると言います。こうしたことから、自然現象であると考えられている聴力の低下は社会的背景によっても起こるのではないかと考えられるようになりました。

社会難聴とは

各種のストレスの増加、趣味や嗜好の変化などの社会的背景が原因となって起こる難聴は、社会難聴と呼ばれています。例えば、仕事が忙しいことや職場でのストレスなどは、長期間にわたって続くことで自律神経に悪影響をおよぼします。そして、不眠やイライラ感、体調不良を引き起こし、耳鳴りや難聴に繋がることがあります。

また、ヘッドホンやイヤホンを使っての音楽鑑賞は、必要以上に音量を上げてしまったり、長時間にわたり音を聞き続けてしまうことで内耳にダメージを与える危険性が高くなります。

社会難聴にならないために

社会難聴から耳を守り、できるだけ長い間、良好な聴力を維持するためには、疲労やストレス、睡眠不足などに気を付けて生活を送ることが大切です。

また、ヘッドホンやイヤホンを正しく使うために、次のことに気を付けましょう。ヘッドホンやイヤホンを装着したままでも会話ができる音量にすること。連続で1時間以上聴くことを避け、1時間ごとに5分間の休憩をとること。それから、耳や聴こえ方に違和感や異常を感じたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診することも大切です。

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