唾液腺に発生する腫瘍(がん)【唾液腺腫瘍】

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更新日:2015年12月14日

唾液腺に発生する腫瘍(がん)【唾液腺腫瘍】

唾液腺腫瘍の85パーセントは耳下腺から発生するものですが、このうち80パーセントは良性です。一方、顎下腺に発生する腫瘍では、その50~60パーセントが悪性とされます。

唾液腺腫瘍(がん)ってどんな病気?

唾液腺は、耳の下にあるもので、おたふくかぜの際に腫れる耳下腺、あごの下にある顎下腺、舌の裏にある舌下腺といった大唾液腺と口腔、咽頭に無数にある小唾液腺に分けられています。

唾液腺腫瘍の85パーセントは耳下腺から発生するものですが、このうち80パーセントは良性です。一方、顎下腺に発生する腫瘍では、その50~60パーセントが悪性とされます。

唾液腺腫瘍の症状の代表的なものは、耳の下やあごの下の腫れです。急速に進む腫れの場合には悪性腫瘍(がん)である可能性が高いとされますが、増大の速さが遅いものもあり、症状の進み具合だけでは良性、悪性の区別はつきません。

また、耳下腺の中を顔面神経が通っていることから、耳下腺がんの場合には顔面神経麻痺(まひ)が現れることもあります。

喫煙が唾液腺腫瘍(がん)の発生のリスクを高める

唾液腺腫瘍が発生する原因は不明ですが、喫煙が唾液腺がんの発生のリスクを高めるとされています。たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、男性の場合は約9倍、女性の場合は約4倍も唾液腺腫瘍(がん)が発生するリスクが高くなるという研究結果があります。また、唾液腺がんを発症した人のうち、約7割が喫煙者であるとの報告もあります。

唾液腺腫瘍(がん)の診断

唾液腺腫瘍(がん)の診断は、視診、触診、細い針で腫瘍細胞を吸引して検査をする穿刺吸引細胞診や組織生検によって行われます。また、CT検査、MRI検査などにより、がんの拡がりの範囲、頸部リンパ節転移、遠隔転移などが確認されます。

唾液腺腫瘍(がん)を治すには

唾液腺腫瘍(がん)の治療は、放射線療法や化学療法では思うような効果が得られないことが多いため手術療法を行う場合がほとんどで、手術により腫瘍の摘出が行われます。また、がんが首のリンパ節に転移している場合にはリンパ節の切除も行われます。

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