どうして!? 歯が悪くても鼻水が出ることがある

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更新日:2015年03月19日

どうして!? 歯が悪くても鼻水が出ることがある

上側の奥歯にむし歯がある場合には、それが原因となって鼻にまで症状が出ることがあります。

上側の奥歯のむし歯は要注意

歯の状態が鼻水やその他の症状に関係することを知っている人は、そう多くはないでしょう。上側の奥歯にむし歯がある場合には、それが原因となって鼻にまで症状が出ることがあります。特に、第一大臼歯が最も原因になりやすく、次いで第二小臼歯、第二大臼歯の順となっており、これらの歯がむし歯の場合には要注意です。

むし歯の症状が進行すると、歯の内部にまで細菌が入り込みますが、さらに歯根の奥の部分にまで細菌が侵入すると、歯根の先から外に出てしまいます。そこは歯根の上部から目の下の部分にかけてある空洞で、上顎洞と呼ばれる副鼻腔の一部です。

歯性上顎洞炎とは

むし歯がもとで鼻に症状の出る病気を歯性上顎洞炎と言います。むし歯となった歯根の病変が原因で起こる歯性上顎洞炎に罹ると次のような症状が出ます。

・膿のような鼻水
・鼻づまり
・目の下からほっぺたの上にかけての腫れ、痛み
・においが分からなくなる
・歯の根元の歯肉の腫れ
・歯の根っこを押さえた時の痛みや違和感
・食べ物をかんだ時の痛み

膿のような鼻水、鼻づまり、目の下から口の辺りにかけての痛みなどは副鼻腔炎と同じような症状ですが、副鼻腔炎の場合には症状が左右両側に同じように現れるのに対して、歯性上顎洞炎の場合には症状は片側だけに出ます。

口腔外科、または耳鼻咽喉科を受診する

歯性上顎洞炎が疑われる場合には、口腔外科、または耳鼻咽喉科を受診します。診断は、レントゲン検査やCT検査の結果により下されます。歯性上顎洞炎は副鼻腔炎の治療では治すことができません。

治療には、原因となっている歯を抜いてから切開し、炎症を起こしている粘膜を切除する方法がとられます。これは、内視鏡を歯茎から挿入して患部を見ながら超音波で歯根や顎の骨を削る治療法で、内視鏡治療により、歯を残せる上に入院期間の短縮も可能とされます。